留学先からの便り/重田 あずさ 工学研究科 1年次(留学時)

9月初旬にホーチミンに来てから、早くも2ヶ月が経ちました。私はホーチミン市工科大学に留学しています。
現地の修士課程の学生には、社会人として働きながら週末や夜間だけ大学の講義を受講する方も多くいらっしゃるようです。私が大学で履修している講義も週末に開講されます。私はベトナム語が分かりませんし、特に社会人学生の場合、英語を流暢に使える学生も多くありません。それでも現地の学生が頑張って英語を使って話しかけてくれることが嬉しく、私自身できるだけ簡単な単語と文法で会話するよう心がけています。

10月上旬には、鉄筋コンクリートの腐食に関する講義の一貫として、腐食の進んだ桟橋の見学に行きました。桟橋はホーチミン市から車で2時間弱かかる河口付近に位置し、腐食により欄干が完全に流されていた部分もあります。貴重な桟橋見学のあとはみんなで近くの海鮮料理屋さんに行き、昼食がてらシーフードをビールとともに味わいました。

日々の生活の中では特に、ベトナムの朝の早さを実感しています。大学の一限目の講義は朝6時半に始まりますし、毎朝5時台からバイクや車のクラクション音が聞こえて来ます。その代わり、昼食後にはしっかり昼寝します。休日に勉学に励む社会人学生の生活を考えても、勤勉でメリハリのきいているベトナム人の生活には見習うべきところがあるなと思いながら日々生活しています。

ホーチミン市内は昼夜問わず活発で、中心部だけを考えれば、「発展途上国」という言葉から私が想像していたよりも、随分発達しているように思います。実際に目で見て生活することで知ることができる世界を、あと1ヶ月しっかり体感して来ます!

桟橋見学

桟橋近くで食べたシーフード料理

バイクの多い通学路