プログラムについて

【プログラム名】

CLMV諸国の持続可能な平和、幸福、発展に貢献する研究力と社会企業力の融合人財育成プログラム

【実施期間】

平成28年度~平成32年度

【交流規模】

年間 受入46~49人、派遣44~50人

【プログラムの目的・養成する人材像】

目的

広島大学は、昨年、国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(以下、SDGs)」を実現するため、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、ラオス(以下CLMV諸国)およびタイの社会インフラ整備に貢献する「人財」を育成する。

養成する人材のコンピテンシー

国連が掲げるSDGsを踏まえた、豊かで持続可能な発展を実現できる「人財」を育成する。そのために、これらの概念や目標を実際の公共事業やビジネスに具体化できるコンピテンシーを養う。具体的には、本事業(以下、「PEACE」プログラム)では、個々の学生の「研究力」と「社会起業力」の2つの能力を養成する。

  • 研究力とは、現在ある多くのデータを分析し、科学的に原因を究明し、課題を明確にする力である。
  • 社会起業力とは、発見した課題の原因を十分理解した上で、様々な視点から創造的で、具体的な新規事業・政策を立ち上げ、自ら行動に移す力である。

養成する人材像

「PEACE」プログラムを通して、「研究力」と「社会起業力」を兼ね備え、SDGsに関連する様々な分野のインフラ整備に貢献できる以下の「人財」を養成する。①開発プロジェクトや公共事業立案者、②民間事業の企画担当者、③環境科学研究者、④食料生産・管理者、⑤衛生・予防医療に従事する医師、⑥都市計画エンジニア、⑦STEM教育を担う教員、⑧国際理解を深めるコーディネーター、⑨日本の蓄積した知識と経験を伝える日本語・日本文化専門家、⑩ベンチャー企業の経営者等。

【教育プログラム】

上記2つのコンピテンシーを養成するために、広島大学は、英語による国際経済・経営教育を長年提供してきた広島経済大学と連携し以下の教育を提供する。

  1. SDGs17項目関連の専門教育:英語によるコア授業科目、2大学合計271科目。
  2. ESP(専門分野別)英語・日本語教育:2大学合計(毎学期、英語14科目、日本語38科目程度)
  3. 「国際課題研究」科目:両校の教員が一貫したサポートによる個人研究の企画から成果報告まで指導。
  4. SDGs関連社会起業家養成科目:英語による国際ビジネス・開発政策立案科目(2大学合計21科目)
  5. グローバル・インターンシップ:CLMV諸国並びに広島周辺の国際機関(JICA等)、民間企業(復建調査設計等)、公共団体(広島県庁等)と連携し、広島経済大学では「興動館」(海外ボランティア・経営実践)プロジェクト、広島大学では海外で就労経験が持てる「G.ecbo」グローバル・インターンシップを活用。
  6. (新規)「PEACE-SDGsアイディア発掘型学生セミナー」:日本、東南アジア、欧米諸国の協定大学から学生を集い、データやテキスト・マイニング的手法を用い、実現性の高い政策やビジネス企画等を立案する国際合同セミナーを本学並びにCLMV諸国の協定大学で開催する。

【交流プログラムの概念図】

交流プログラムの概念図