留学先からの便り/川口 健太 理学研究科博士後期課程1年次(留学時)

ベトナム国家大学ホーチミン市校自然科学大学の地質学部へ留学してまもなく2ヶ月となります.ホーチミンの街は非常に活気があり,近代的なビルが立ち並ぶ姿を見ると,急速に経済発展を遂げている様子が伺えます.

研究室では,岩石学的手法を用いて,ベトナムの大陸衝突帯テクトニクスの研究を行っています.大陸衝突というと,インドを乗せたプレートがユーラシアプレートに衝突し,ヒマラヤ山脈が隆起により形成されたイベントが有名ですが,ベトナムでもそれよりはるか昔に大陸衝突イベントが複数回起きていたと考えられています.そこで,岩石に残された大陸衝突の痕跡を様々な岩石学的手法を用いて丹念に調べることで,大陸衝突イベントの実態を解き明かそうとしています.大陸衝突のテクトニクスを理解することは,大陸縁辺で形成された日本列島の成り立ちを解明することにも繋がる非常に重要な研究テーマです.

また,大学院生や学部生を対象としたセミナーでは’Geology of Japan’と称して日本列島の地質の成り立ちなどを紹介しました.日本の地質に関して非常に興味を持てもらえたようで様々な質問をもらいました.また,日本に行きたいと言ってくれる学生さんもいました.このプログラムを通し,今後両大学で共同研究を行える素晴らしい関係を築くことが出来たと感じています.

地質学部のモニュメント


セミナーの様子.日本の地質の成り立ちや,研究手法を紹介しました